
唐突ですが…
103って凄いですよね〜。
D-driveのシリーズ戦に参加していた頃使っていましたが、
バランスの素晴らしさ、ランニングコストがラジコンとしては庶民的、多少の組み立てスキルの違いなら埋めてしまういい意味での曖昧さ…どこをとっても「流石は世界のタ…」です。
でも、
「もう自分では103はやらないだろうな〜」と思ってました。
みんなも使ってるし、
これ以上やって行くともうオリジナルになってしまって
またアリ○リさんに「これは103ではないですね…沈」と言われそうで、
もういいかなーと思ってました。
(もちろん今でもD-Driveシリーズ戦では主流で、タイムも順調に更新しているようです。まだまだ奥が深いですな〜)
インディークラス参戦にあたって103Lを組む時、
「これを自分で組む最後の103にしょう!」
と思い、自分なりにテーマを決めました。
徹底的に精度を追求する。
これを柱に、作業をして行きました。
以下、自分の思い入れ(妄想、または余計なことともいう)のほどを…。
最初の作業はフロントサスアームからサーボマウント、アッパーデッキの取り付けです。
今回フロントサスアーム、シャシーをD-drive製としました。
サスアームの前評判も上々、シャーシの工作もいいんですが、
両方を一緒に使うと問題が…
まず、サスアームのシャーシに当たる面が平面ではなく凸凹なため、シャーシにぴったり付きませんでした。整形が難しい素材だという事は聞いていましたが、気になります。しかも高さがアッパーデッキのポストと合いません。インディーシャーシで使う事は考慮に無かったのかもしれません。そのまま何もしないで組むと当然シャシーが反ってしまうので、サスアームの下側をフライス(一番低い所に合わせるだけ)、高さを実寸してポストを制作します。コンマ2位長くしたと思います。がこれは後から気が付いたんですが、アンダーパネルの厚さを引くのを忘れてて、出来上がったポストをを1mm短くしました。
サスアームは組付けをした後、キングピンの穴をリーマーで整え、スルスル動くようにします。F-1で遊んでたときもココはかなり気を使いました。アッパーデッキをサスアームで挟む形になってますが、どうもサスアームの出っ張りが長過ぎてしっかり締まりません。ここも多少フライスしておきます。
当初、タミヤボディーも作るつもりでしたが、時間的制約などでダラーラ1本にしぼりました。博士さんからも聞いていましたが「サーボの取り付けには注意」しないと干渉してボディーが高くなってしまうので、悩んでいました。実車の写真を見ると、ノーズの細さ、トンガリかたが尋常じゃありません!どうしたら出来るか悩んだあげく、
・サーボをスラントさせてマウントした時にサーボの角があたる箇所を、抜けんばかりにシャーシをフライス。約2mm!
・サーボは必ずボディーが透明なうちにスラントさせる角度を現物あわせ!
・ノーズを低くしないで、フロントウイングを上げる。
ことで解消しました。使ったフロントウイングはシェブロンの旧型F-1用、あと使わないであろうFRPのF-1シャーシです。F-1シャーシの前部分をカット、それにウイングを付けて、インディーのシャーシの上に乗せて取り付けます。そうする事でウイング高が約2.5mm上に上がります。
サーボセイバーは去年の車を見てみんなABC製を使ってくるだろうなと思って、あえてキンブローをチョイス、んな訳なくて、少しでも低くマウント出来るようにとこちらにしました。性能は今イチ。
アンダーカウルは1mmカーボンを最初から使う予定でしたが、シャーシに元から開いているネジ穴を使って共締めにして付けるとTバーの付くプラスティックのパーツが2つとも1mm上がってしまい、結果Tバーも1mm上がります。そんなにTバーの位置が変わってしまうのは走りに多大な影響が出てまうやろ〜!!、なので前後のプラパーツの下、シャーシに当たるあたりを1mmフライス、同時に余計な部分を切り取ってしまいます。
リポバッテリーがなかなかレギュで決まらず、去年のトランザムで使っていたバッテリーになるんではないかと先読みし、縦寸21mmの空間になるように先ほどのプラパーツの上をフライスし、高さを5/100mm誤差までそろえ、バッテリー上のアッパーデッキがシャーシと平行になるように調整、それに伴いモーターマウントのフリクションプレートが付くプラパーツもフリクションプレートを下げるためにフライス。フリクションパッドが適正な位置にくるように調整します。が、レギュが発表になると薄型とデカイのと2種類使えることがわかりました!博士さんやtomuさんと相談した結果、「デカイ方が偉い!」と男的発想から大きい方をチョイス。結果的に削った部分に2mmのシムを挟む事に…。残念!しかも終わってみると「どっちもかわらなかった」らしい…。バッテリーは「きゅっ!」と通って、グラステープを軽く貼れば動かないし、無理にいれる事もないのでシャーシへの影響はありません。左右でスペースに余裕があるのでバッテリーの位置でバランスを調整できます。前後の空間はそのまま。理由はまた今度…。
アンダーパネルの後端のカタチがちょっと不自然でしょ?これはあとからディフューザーを付ける予定でこのカタチに。しかし制作できず。この部分が心残りですね〜。
モーターマウントはあえてノーマルレフトマウント&アルミモーターマウントをチョイス。左側はこの方がベアリングの位置が外に出るので回転部分の剛性が飛躍的に上がるはず(妄想…)!カーボンシャフトを使うつもりだったので剛性確保は必須でした(妄想だって!)。
モーターマウントの組付けは定板の上で下側の「面」が出るように根気よく組みます。ネジを締めるトルクで必ず歪むので結構厄介です。それぞれを接着してしまう人もいるらしいですが、クラッシュで歪んだ場合直しにくいので自分は接着しません。
Tバーはノーマルです。空気の渦を考えて後端を斜めに落としてますが…いいでしょ♡
こうする事で空気の渦の発生を抑えてですね…
つづけます!
取り付けもフロントアルミカラー、リアOリングで去年と一緒。締め込み具合も「バリ固ちょい手前」で一緒。この辺は好みかな〜?どうですかtomuさん?
なんと言っても今回一番手がかかったのがホイル&タイヤです。
皆さんも承知のことと思いますが、現在市場で手に入るホイルはD-drive製のみと言ってもよく、皆さんも使ったと思いますが、
「まっすぐ回らない、と言うか催眠術がかかりそうなほど、歪んでいる」
ものが出回っていたと思います。D-driveサイドもその事は解っていて、フロントホイルは出荷出来ず、直前に品薄!対応に追われてました。
初期のロッドは非常に丸く、いいホイルだったんですが、だんだんと歪んでいき、去年の夏の耐久はそれが原因でベアリングが破損、熱でホイルが解けてトラブルの原因になったりもしました。しかし!自分に手に入れる事が出来るのはこれしかありません!タミヤのホイルは少々ベアリングのはめ合い精度が緩く、あまり使う気になれなかったのも事実ですが、D-driveホイルもこのままでは使えない!D-driveも対策済みらしいので新しいロッドに期待ですね。
最初はセンター穴に対して外周を合わせて削りましたが、それではホイルの厚みが足りない!要するに外を削ったのでは円にならないぐらい歪んでいたのです。
さんざんテストでダメにした結果、
・センター穴をプラリペアでうめる(D-driveホイルは素材がABSに近いので使えますが他のホイルでは使えない場合もあります。反対にナイロンで出来てないのでダイロンで染める事は出来ません。)
・外周を旋盤で加え(ジグを制作)、センター穴をあけ直す(精度が出やすいように貫通穴、フランジベアリングを使うので最後にインチのリーマーを通す。)
・あけ直したセンター穴に対して外周を整える
ことにしました。
こんな事機械ないと出来ないよね、ズルい!と思われるでしょうね。
丁度制作していたこの頃、ホントに潔癖になってしまってて、見に来るみんなに「アホじゃね?」顔されてました。病気でした。
工作自体が結構難しく(素材が柔らかいので「動いて」しまって大変でした)時間もアホみたいにかかりましたが、納得のいく物が6本できました。
リアホイルは程度の良いレフトハブにくっ付けて旋盤で外周を整えたのみです。
ただし、こういった作業をした場合、ハブの種類は同じ物、イモネジの所にはマーキングをして、いつも同じ所に入れられるようしないと意味がありません。が!あとからディスクリムを埋めてしまった時にマーキングを入れ直す事を忘れてしまい、マーキングも見えなくなり何の意味もなくなりました…トホホ。
ディスクリムは空気抵抗うんうんもありますが、それよりも「見た目」のためです。実車の写真を見ているうちにやらずにはいられなくなりました。ホントはもっとリアルに抑揚をつけたかったんですが、そこまでやると性能が…妥協点ということで。
ディスク自体を外から貼った訳ではなく、自分のはディスクの厚み分ホイルを削って「溝」を掘り、その外周に合わせたディスクを「キュッ」とはめ込んで接着しています。自己満足のみでした。tomuさんのホイルは外から貼付けて外周を整えましたが何の問題も起きませんでした。
フロントホイルにはインチベアリングを使いました。理由は程度のいいミリ規格のフランジベアリングが手に入れずらかったからです。従ってフロントアクスルも8mmから7.92(だっけ?)へサイズダウン。ベアリングに負担をかける事無くタイヤを付けれます。
あと〜、自分の使ったタイヤは全部tomuさんがバランス取りをしてくれました。テンパっている自分を見かねて、本人から声をかけて下さって…(なんか仕込まれるんじゃないか?)なんて微塵も思ってませんよ!まさか〜そんなこと思ってませんて!
おかげでシャーシを手にもって全開クレても振動は殆ど感じません!
全体的に「タミヤ純正もの」が多いでしょ。
もともとサードパーティーものがあまり好きじゃないというのもありますが、意識的にこだわった部分でもあります。一見ノーマル風ってカッコ良くない?(見えねーか)
あと、自慢はアンテナマウントかな!かなりカッコ良く出来たでしょ!カーボンの板はサーボマウントが開く事を押さえてます、かも?
もし、こんなズルい事してない?的な質問があったらどしどし書き込んで下さい。
なにも隠さずご返事いたします。
次回:ボディー編かな。