
めっきり寒くなりましたね。みなさん師走をどうおすごしですか?仕事がテンパッてる人、不景気にげんなりしてる人、ボーナスでウハウハな人、…。いろいろでしょうね〜。自分的には今年は相当厳しい年でした。10年来の取引会社はトンズラしてしまうし、プレゼンも落ちるし。お金を生み出す事の難しさを痛感した一年だったな〜。
愚痴から入りましたが、息抜きとして…
上が今年の車達のために起こしたデータをプリントアウトするためにレイアウトしたものです。右上がエプソン用、その他がアルプス用です。小さくなっちゃってますが、一つのブロックがA4です。画面はイラストレーターの画面ですね。
今年は全部で5台分データを用意しました。結果的に3台しか塗りませんでしたが、結構前から準備していたのでこの部分は時間的に安泰でした。この画像だけで見ると解りませんが、データは4階層になってます。一番上から、カラー(最終的に目に入るもの)、シルバー用データ(データ上はブラック100%のデータ)、白(裏打ち&白いロゴ)、エプソン用データ(ウイング用とかの外貼り用シール)で構成されてます。白とシルバーは中間濃度が効かないので全部ベタ(ブラック100%)で作られています。
データを起こしていく過程としては、最初に
資料を集める→下絵としてイラストレーターに取り込む→色ごとにトレース→見た目が出来たらそのデータを全部、別レイヤーで黒に塗りつぶす→必要があればシルバーのデータを用意する、という感じです。この部分は正直言葉で伝える事は難しいですよね。イラストレーターを使ったことのある人ならまだしも、使った事が無ければチンプンカンプンですよね。
イラストレータ上での考え方は、ビットマップデータとは根本的に違って、紙のカタチを決めてそれを何色で塗って、どう重ねていくか、というまさに「切り絵」です。ベジェ曲線は実際に使っていって覚えるのが一番です。
イラストレータデータの利点は
「拡大縮小に画質が依存されない」
この事につきます。
皆さんも資料等はネットでの収集が殆どだと思いますが、解像度で満足のいくものは殆どないと思います。ロゴ等はイラストレータデータを無料でダウンロード出来る所もちらほらありますが、データの質(作り方が雑)に問題がある事が多いです。基本的に写真(ビットマップ)データは点描でしか無いので、拡大していけば画像が荒れてしまいます(jpegやgif)。データの大きさはシールになる実寸で最低でも解像度150pixel/inchは必要です(理想は350以上は欲しい)。そうなってくると、ネットからでは殆どがその用件を満たせないと思います。ですので自分は殆どのデータをイラストレータ上でトレースしています。結構手間はかかりますが、後からサイズを大きく変更する事も出来ますし、色味の変更も容易です。
ボディーのカタチに対してかなり依存するデザインは、結構厄介です。定規片手にサイズ&テータ形状を作っていきます。今年の車はその部分が一番大変でした。インディーカーのサイドポンツーン上のデータやストックカーのデータなどは、最初にボディーを写真に撮ったり、フカンをスキャニングしたりして、その画像にあわせて作っています。
データが出来上がれば後はプリントなんですが、これが厄介!
アルプスのMD5000を使ってますが、プリントするシールとの相性がすこぶる悪く、かなり手間のかかる作業です。シールはのび〜るシールを使ってますが、他に選択枠の無いのが現状です。伸びないシールだと奇麗に貼るのは非常に困難を極めます。この辺はなんとか他のプリンタ&用紙を確立したい所です。
プリントの手順は
カラー→カラー(発色を良くするため)→シルバー→白→白→白(塗る色が濃色の場合はもう一回白)とかなり重ねてプリントします。その間に紙づまりなどのトラブルが出ると一からやり直し…。あとプリンタードライバでの設定が重要です。白と銀は特色設定を必ずすること、これで完成と見た目で判断出来るまでは必ず「ページ合成」を指定する事、シルバーを刷る時は下地処理をしない事(カラーを刷る時点でシルバーの下地処理をしておく)…カラーを刷る時は「ファインブラックをON」にすること…やる事がたくさんあります。
裏ばりなので、マスキングの兼ね合いなどが影響して、データを起こす段階から非常に頭を使い時間はかかりますが、出来上がったボディーの出来を考えると、他の方法はとりたくない!外ばりだとクラッシュで削れてしまったり、手作りシールだとクリーナーを使ってボディーを拭けないなど、長く使えない(使いたくない)ボディーになってしまうのが嫌でこの方法をとってます。
長く書きましたが本当は自分でも、もっと簡単な方法&奇麗に出来る方法はないかと思ってるんですが、なかなか難しいのが現状です。なんとか簡単で奇麗に裏ばりシールを作る方法はないですかね〜。