2010年5月12日水曜日

Bird

さっきまで衛星で「bird」やってましたね…。
何度見てもシンドイ…しかし大好きな映画です。イーストウッド凄過ぎ。

チャーリーパーカーの事を色々語れる自分じゃありませんが、
あの当時ジャズマン達の中にはびこっていた麻薬の凄さは色々な人達が語ってますね。
マイルスも壮絶な体験を語ってたな…。
自分の知っている限りでは、黒人ミュージシャンの台頭をよく思わなかった白人たちが、バカみたいに安くバラまいたという事もあったらしいとか…。悲しい過去です。

自分の大好きなミュージシャンたちも麻薬や酒が原因で死んでる事が多い。
ジミヘン、ジャニス、ジャコ、ジョンボーナム、チェットベイカー…直接は関係なくとも、麻薬が影響してる事が多い。

麻薬は良くない事というのはみんな解ってるのに、それでも手を出しちゃうんだろうね。何かをその向こう側に求めて。
自分もデザイン業というクリエイティブな仕事の端くれをしてると、新しいものを作るというのは、なんというか、自分の一部を「削って」いる様な感覚になる事がありますよ。それは苦しいものだし、完成すれば達成感も大きい…。ミュージシャン達はそんな感覚を何倍もの大きさで味わってるんだろうと思うと、何か気持ちを高ぶらせる”ヤヴァい”物に惹かれるのも解らなくもないなと思ってしまいます。サイケなんてモロにそれでしょ?自分程度でも一杯引っ掛けて弾くギターは気持ちいいしね。

なんだか、今の世の中頭ごなしに麻薬類は悪として捉えてるけど(特に夕方のニュース?大体がタバコやお酒をやめられない自分を含めた人間に、麻薬をやめれない人を責められるんだろうか?と思う。のりピーには裏切られた、人間じゃねえ、みたいに話してる人がその直後ボージョレの入荷を喜んでたり…合法か違法かの違いじゃ!)、自分はもっと色んな側面から麻薬を知るべきだと思うんです。絶対ダメと言われれば若い子達はやりたくなるモンです。もちろん麻薬は絶対手を出しちゃいけないものだけど、例えば、

そんな物でラリッた所でたいした物は得られないんだよ、とか、
マリファナなんて合法な国もあるんだよ、とか、
所詮、自分の頭の中以上のものは「見れ」ないんだよ、とか、
やめる事が困難だから最初は安いけど、どんどん値段を釣り上げられてお金をむしり取られるよ、とか…。

かっこ悪い事なんだという事になれば、もっと若者も離れていくと思うんだよね。煙草なんてそういった傾向にあるんじゃないのかな?煙草を吸う事=かっこ悪い、というふうに。
麻薬を常習する=かっこ悪い、の社会を目指して行きたいし、自分の子供にはそう伝えたいな。そんなものに頼らず自分から何かを生み出せ!と。その方が何倍も楽しめるはずだ!と。

という事で、
つまらん麻薬撲滅ビデオなんかより、この映画を学校で見せるべきだと思う。その方がよっぽど真剣に見れると思う。

な〜んて、そんな事を言っている自分ですが、ついこの間泥酔してしまいましたけどね(最悪!

でも、ジミのライブとか見ちゃうと…強烈!酷い時は悲しくなる程だけどね。
あれ?もしかして自分って「社会悪」?

うわっ、また朝だ…。仕事、仕事…。

3 件のコメント:

DEE さんのコメント...

おつかれちゃーん。
またしても徹夜モードのようですね。
ぎゃんばってください。
ボクも似たようなもんですぜ(笑
もうね、最近は疑問を感じながら仕事してる。
あーあ。なんと言われてもいいから
酔っ払ってホゲホゲしてたい気分です(笑

セリカの男 さんのコメント...

確かにしんどい映画です。私もこういう立場
でありながら、何度かトライしましたが、
まともに集中して通して見られませんでした。
だって、つまんないんだもん。
我々からすると、ミュージシャンのシーン
なんかで、やっぱり本物がやってないと、
音と指が関係ない動きをしてたりすると、
冷めますね。ラウンドミッドナイトという
映画がありましたが、こちらは全て本物の
ジャズミュージシャンが演じているので、
見られましたが。こちらの映画も同様に
ミュージシャンと麻薬、酒が描かれていますが。
さて、ミュージシャンと麻薬は、とても
密接な関係を疑う方が多いのですが、その
割合は一般社会人の中での普及率と変わらないか、
むしろ少ないかと思われます。何処の世界でも
好きな人は好きなわけで、クリエイティブなこと
の必要悪というよりは、単に快楽、現実逃避
といったことに使用される方が多いと思われます。
どんな状況であれ、泉のようにアイディアが
沸くことなんかありませんから、何かを
生み出すのは誰だって苦労します。
つかまると皆、そういうことに結び付けて
同じ言い訳をします。でも、私に言わせれば
ただの好奇心が始まりだと思いますし、
快楽が欲しかったとしか思えません。
その後、中毒になったら、もう快楽以前に
なきゃ不安になるしなんやらで、もう考えなしに
やり続けるってことになっちゃうから、
そこに理性はなく、理由もないと。
また、良い演奏をするために使うことも
ありません。アップ、ダウンと種類こそ
ありますが、一部を除き演奏は雑になって
しまいますし、ろくなことになりません。
まぁプロなんで、そんな状況でも最低限の
技術レベルは保てますけど、後で聞いて
がっかりするのは演奏者本人ですからね。
プラスがあれば、マイナスもあって、
プラスマイナスゼロになるわけで、結局の
ところ、それを知った上で、やりたい人は
やればいい、でも無くても変わらない。
使えば体や心のバランスを崩すかもしれない
ということを知ったら、成熟した社会では
いらないものになっていくのだと思います。
この国では、使用した人に対して、まだまだ
ぎゃーぎゃー騒ぐだけ、そこに関しての
知識も浅いし、人として成熟してないなと
思います。なので結局のところ、のりぴーを
すごい勢いで否定する人たちも、その精神
構造というか、レベルはまるで一緒で、
見ていてかわいそうになりますよね。
みんなが理解できれば、
自ずと常習者も減っていくような気がするん
ですけど。そんな社会になるにはまだまだ
かかるかな?でもチャーリーパーカーの
時代よりは大分ましだと思います。

RMbros兄 さんのコメント...

DEEさん
そちらもでっか?
今どうもデカイのが終わって腑抜け状態なので
今ひとつ気持ちが持ち上がらんのですよ。
起きてるのがシンドイ…今日も朝までです(トホホ。

セリカの男さん
やっぱり書いてくれると思ったよ(笑!
お元気ですか?
そうか、その観点からすると
ラウンド〜はカッコ良かったね〜。
なにしろハービーですから!
あれもしんどかったな…
自分は映画としては「バード」かな〜。

ジャズの世界はこの頃の打撃が相当酷かったんじゃないでしょうかね?MJQなんかは、そういう物に対して常に反抗してたんでしょ?
麻薬はその後ロックの世界に浸透していって、LSDが台頭してきてフラワー&サイケが来て…
ロックの世界はライブのあり方もジャズの世界とは微妙にベクトルが違うでしょ。見る側も求めているものが違うと思うし…。
正直、ベストな演奏しようと思えばアルコールもだめでしょう。よい演奏をしてお客さんに喜んでもらう、というのが目的ならシラフで挑むべきだけども、ライブで、ばか騒ぎしたい、ただノリたい、といった事が目的になりやすいロックのライブは限りなく薬物系に近い。ミュージシャン側も何かハイな状態になりたいんでしょう、自分もシラフでステージに上がれる様な勇気は到底なかったので殆ど飲んでましたね(笑!

きっかけは誰でも一緒だと思いますよ。ホント好奇心。
自分も若い頃片っ端から調べましたよ。何から出来てるとか、どうやって作るとか、どんな症状が起きてその後どうやって冷めるのか(笑!そこにはただ単純に好奇心が有っただけで、それで何かしようと思った訳ではない。逆に急激に興味が無くなって行くのを感じました。な〜んだ、大した事ないじゃん、所詮頭が誤作動起こすだけなんだと。
ただそんな時に現物が身の回りに無かったのは良かった(汗。間違いなく手を出してたと思う。
だから尚更伝える側の人(マスメディアを筆頭に)には正しい解釈と情報を提供してもらいたいな。手を出す前に正しい情報を!

空が明るくなって来た。
この所レッドブルに起こしてもらってる自分も
結局弱い人間です(笑。