2011年1月25日火曜日

これを聞け!(10)Decksanddrumsandrockandroll / Propellerheads


CDを探す場合、予め欲しい物を探しに行く事よりも、なにか良い物がないか探しに行くことの方が多かった自分。時間に余裕がないと出来ないので最近は中々行けてませんが、途中昼飯休憩を挟んで一日レコード店であれこれ探すのが楽しい。

これも、視聴して決めた1枚。
自分、全くジャンルの拘りはない(オールディーズは殆ど聞かないけど)のですが、聞く基準はハッキリしてて、まず、

音が良い事、もちろん好みの音である事。
自分がカッコいいと思える事。

という事以外、全く拘りがないのです。
もう、現代の音楽はテクノロジーが介入していない物なんてないので、生演奏にも拘っていない。テクノ系ジャンルは全然詳しくないので、色々語る事は出来ませんが、偶然見つけたこの1枚は大のお気に入り!
このアルバムに入っているギミックはしょっちゅうテレビなどで使われてるので、だれが聞いても「あれ?どこかで聞いた事ある!」って思える曲ばかりですよ。それぞれが適当にキャッチーなので色々な所で使われるのでしょう。

元々、ベースラインのカッコいい曲が好きな自分は、1曲目の「Take California」を聞いた時に「あっ、これ買おう」っと決めました。買った頃しょっちゅう車でかけてたので、息子の子守唄になってた(笑!たぶん、ヤツが一番最初に意識した音楽がこれだと思う。テクノ系の音楽ってとにかく同じ事の繰り返しで退屈になっちゃうじゃないですか。そこを乗り越えないと、それ系の音楽は楽しめないらしいのですが、自分はそんなの我慢出来ない。ところがこのアルバムは曲も適度に短いし(笑!退屈になる事が無い様に抑揚が上手く付けられてる。
映画「マトリックス」に使われた曲や、007の曲をアレンジした曲など、全体的に聞きやすく、低音&リズム好きな人には楽しめる曲がタップリ。ドライブやウォーキングにピッタリ。ピコピコ系苦手な人も偏見捨てて聞いてほしい、おすすめでのの1枚ですよ。

2011年1月20日木曜日

これを聞け!(10)The Reality Of My Surroundings ~ fishbone


今でこそ、レッチリやレイジあたりを代表とする「ミクスチャー」なんていうジャンルが出来上がってますが、レッチリメンバーも認めるように、そういった事を始めたのがこの「Fishbone」です。実際初期〜中期レッチリはフィッシュボーンとよく似てます。ライブスタイルも似てるし(要するにムチャクチャ!
そのFishboneのキャリアの中でもこのアルバムはまさに「何でもありでっせ」のごった煮アルバム。1991年作。

もう、最初に聞いた時(見た時のインパクトが全て。いとうせいこう(生きてる?がDJしてたテレビ番組で最後に紹介された「Sunless Saturday」のビデオクリップ。金網の中で暴れ回る怪しい黒人たち。カタチにとらわれない曲。とにかくカッコ良かった。もともと黒人音楽が好きだった所に、ロックが乗っかってる感じで一発で虜になりました。
やっている本人たちが自分たちの楽しい音楽をやっている、というスタンスがなんともいい。スカあり、ファンクあり、ソウルあり、レゲエあり、ヘビーメタルあり、の変幻自在のバンドカラー。当時はそんなカテゴリー自体がなかったので、ジャンルで音楽を聴く人たちには受け入れられなかったらしいです。セールス的にも今イチ。
自分にとっては、とにかくノーウッドの弾くベース!超カッコいい!抜群のセンスを感じるんですけど、自分だけかな?曲のツボになるように心がけてるのか?それとも自然にそれが出来てるのか?どっちにしろカッコいい事に変わりはないけど。
かなり遊んだ感じのアルバムなので、明るい気持ちにさせてくれます。代表曲でライブの最後を飾る事が多い「Everyday Sunshine」明るいファンクナンバー「Naz-tee May'en」疾走しまくる「Sunless Saturday」など、自分好みの曲がならんでます。

そして、もう1枚

Give a Monkey a Brain and He'll Swear He's the Center of the Universe」長ゲぇよ。
これも大好きな1枚。1993年作

ラストアメリカンヒーローって映画に使われた、ドヨ〜ンとヘビーな「Swim」から始まる、ちょっとヘビメタ寄り気味の1枚。頭3曲が連続でヘビメタ風(2〜3はちょっと残念な感じがする)で今イチなんだけど、4〜ラストまではしっかりFishbone節が聞けます。しかしクオリティーは上がったが、いい意味での荒削りな感じはちょっと低いかな。しかし、このアルバムもFishboneらしさが詰まったいいアルバムだと思います。

っとここまでは良い事ばかり書いてますが、やっぱり聞き込むとレッチリに有ってFishboneには無い「何か」も感じます。まあ別に広く売れまくる事だけが重要な訳ではないですけど。

音楽は楽しいのが一番!っていう人にお勧めの2枚です。

これを聞け!(9)Donald Fagen / The Nightfly


中学2年の冬、もらったお年玉を全額握りしめ、秋葉原のラオックスで「ジャケ買い」した、音楽趣味を変えた1枚。1982作品。
そのころの思い出といったら、土曜日の授業(当時の学校は週休2日じゃなかったもんね)が終わったら速攻で着替えて、シェーキーズの食べ放題に行くか、ラジオのベストテン番組を聞くかを悩んだ事や、夜中のラジオ(ジェットストリームの前にやってた番組って「小室ひとしの〜なんだっけ?思い出せん!)を夢中で聞いた事、Best Hit USAを楽しみにしてたり、TVKのSONY MusicTV(この辺はもしかしたらもうちょっと後かもしれません)を眠りそうになりながら見た事、地元駅のレンタルレコード店に自転車2人乗りで行って、行きと帰り、同じお巡りさんに怒られた事…以外と音楽ネタが多い、女の子以外の事は(笑!
やっぱり、当時テレビで見る様な日本の歌謡曲に比べたら、音といい、見た目といい、種類といい、とにかく洋楽が垢抜けて聞こえたんですよね〜。当時の友達と、やれ○○が新しいとか、○○が一番ナウい(笑!なんて話してたんだと思います。楽器を触り出したのもこの時期。
タワーレコードに行って「このレコードはポテトチップスみたいになってません様に!」と願いながら輸入版を買って何回後悔したことか(笑。だって、圧倒的に安かったんだもん!

そんな自分だったので、まとまった金のあるこの年のお正月は「安心してレコードが買える」絶好の機会、たぶん欲しいレコードも有ったんだと思うんだけど、ラオックスの階段の途中にあったこのアルバムのジャケットに一目惚れ♡その時はたぶんAC/DCのアルバムと一緒に買ったんだと思います。

とにかく当時の自分の感想は「大人〜」な1枚。背伸びがしたい当時の自分にガチッと音を立ててハマりました。わざわざ「メタル」のカセット買ってダビングしたし(爆!

後になってSteely Danの事や参加しているミュージシャンのそうそうたる事などを知ったのですが、とにかくこのアルバムも当時としては圧倒的に音が気持ちいいのです。全てが滞り無く進んで行く気持ちよさ、今聞くとさらに良く解ります。この人、非常に要求の高い人で、スタジオミュージシャンにしたら、参加出来た事がちょっとした勲章だったらしいですよ。
このアルバムを聞いてから、ヒットソングやランキングとか気にならなくなった。好きな音楽が必ずしも売れる音楽の中に有る訳じゃないのです。もちろんこのアルバムは超有名アルバムですけどね。

このアルバムの中ではオススメは有りません。全曲良いから(笑。特に通しで聞くのがいいな〜。頭の「I.G.Y」からラストの「Walk Between The Raindrops」まで、優しい口調で、しかし一瞬の隙もない…大好きなアルバムです。夜中の首都高をノンビリ流すときなんて最高にマッチするアルバムです。超定番&最高のジャケ買いの1枚。
今免許無いけどね(涙;

2011年1月16日日曜日

これを聞け!(8)So ~ Peter Gabriel


未だにオーディオ機器を視聴するときに聞きたいアルバムの1つ。
元々、プログレ時代のジェネシスの中心メンバーだった人のソロ5作目、1986作品。
テレビの企画でオンラインでハービーと作曲するのを見た事がありますが、ただのマニアにしか見えなかった(笑。最近の写真見たら別人のように黄昏れてたな〜。
それにしても自分、全然新しいもの聞いてないのね。

オーディオマニアに言わせると、全然いい音じゃないというか、製品評価には不向きらしいですね。自分の好みは完全「ドンジャリ」なので大好きな音なんだけどな。
アルバムの頭の音から最後の一音まで、一切無駄な音が入っていないと思える。他にこんな風に思えるアルバムは中々ないですね、自分の中では。
このアルバムも80年代を代表する1枚でしょうね。自分は買うのが3枚目だな。1枚目は誰に貸したか解らず行方不明、2枚目は車で聞いて傷だらけで視聴不能&紛失。3枚目は紙ジャケを購入です。そう言えばもうCDって殆ど聞かないんですね。一回パソコンに取り込んでしまえば、iPodやパソコンで聞くだけ。それでもやっぱり手元にCDがあるのは嬉しいもんです。

とにかく音が好き。Red Rainの曇り空のような雰囲気(雨の歌か、これ)、Sledgehammerのファンキーなベースライン!代表曲の一曲ですね。同名のドラックマシンやハードディスクがあったな〜(関係ねぇ〜。don't give up、That voice againときて、自分の大好きなMarcy Street。どことなくアフリカ系音楽を思わせる(もともとその辺りに強い人ですよね?)音作りが気持ちいいのです。Big TimeがB面頭だといつも思うのはもしかすると最初に聞いたのはレコードだったのかもしれない…違うかな。アルバムの中で一番好きなWe do what We're told。なんとも言えない広い空間を感じる曲です。フェードインで始まるThis is the pictureもいい感じ。これまたアフリカ系音楽を感じるIf your Eyesで終わる9曲。

このアルバムは平たく言えば「ポップソング」なんでしょう。
実際、初期ジェネシスや初期ソロに比べるとかなりポップなアルバムです。
だが、それが批判的に書いてあるのを見ると残念に思うな。ポップな事は全然「悪」ではないと思わせる1枚です。ジャンルやスタイルを超える1枚、最高です!みんな知ってるか…。

2011年1月14日金曜日

これを聞け!(7)Black Light Syndrome ~ Bozzio Levin Stevens


酷いジャケットだな…。こんなんだったら自分にデザインさせてください(笑。
しばらくコッチ系のネタで郁代、間違えた「行くよ〜!」

いわゆる企画ものの1枚。1997年作。スーパードラマーTerry Bozzio、変態ベースTony Levin、そして自分の大好きなギタリストSteve Stevens がチョイチョイっと仕上げたらしいインストアルバムです。

曲自体はどれも解りやすい、敷居の低い曲ですが…表現力の凄さというか、演奏力の凄さというか…3人とも異常です。未だに良く聞く1枚。一週間ほどでレコーディングしたらしいので、全体的に荒いですが、そこがまた良かったりします。緊張感が漂ってます。

1、The Sun Road
この曲に尽きるんですけどね、自分の場合。頭のギターのメロディーが心地よい。Steve Stevens ってメロディー弾かすと天下一品!映画「Top Gun」のあの曲の人です。特徴的な音の採り方、センス、憧れます。
それとTerry Bozzioの手数の多さ!単なるリズム楽器に収まってない凄さを感じます。曲の中間辺りの壮大な印象の部分のドラムがチョ〜カッコイイ!!
後半のスパニッシュ風の所が自分的にはいらないかな(笑。丁度この頃、Steve Stevensはどっぷりスパニッシュギターにハマっていたらしく、どうしても弾きたかったんでしょうね(笑。
ベースはリズムらしい事は殆どしてないかな?これだけドラムが無茶苦茶だとベースも自由になんでもありって感じです。
14分強もあるんだ…聞く人間の事は考えてねーな(笑!

2、Dark Comers
クリムゾンっぽいらしいです(笑。変幻自在のドラムを聞けます。相当重く叩いてます。それが中間になるとガラッと変わる…凄い。後半の掛け合いの部分のドラムが好きです。

3、Duende
普通スパニッシュギターって右手は爪弾きじゃないですか。でもSteve Stevensは全部ピックらしいです。ある意味凄い(笑。

4、Black Light Syndrome
アルバムタイトル曲。曲全体が緊張感の固まりみたい…この曲もカッコいいですよ〜。

5、Falling in Circles
頭の辺りは良いのに…後半がなんだか当たり前になって行く展開(笑。スピード感はあります。

6、Book of House
アコスティックナンバー。構成は単純なんですがこの曲は良いですね〜。ドラムとギターの絡み合いが凄いですよ。

7、Chaos/Control
オマケみたいな曲(Steve Stevensも後で言ってましたが「どうでも良い曲」らしいです。

アルバム全体、細かい所はSteve Stevensが後から入れていったらしいですが、アルバム自体に漂うなんともいえない緊張感、それと圧倒的な演奏力は聴いていて飽きないんですよね〜。変態系が好きな方におすすめ。
ちなみに同名義でもう1枚出てますが、そちらは完成度は高いが、内容は今イチの印象。結局それ以降このプロジェクトでのレコーディングは無いということは、2匹目のドジョウはいたけど3匹目は狙えないという事でしょう。

2011年1月8日土曜日

これを聞け!(6)The RH Factor/Hard Groove


まただれかさんに「そんな事してて〜」云々言われそうですが(爆
新年1発目はこれだ〜!

これは正に「聞け!」の1枚です!
Roy Hargrove(トランぺッター)のHip Hopよりのアルバムなんですが、そっち方面の実力派がごっそり参加、してるらしい(よく知らない。ベースのピノパラとンデゲロチェロは知ってた。
本人の経歴等は調べてもらうとして…(ライブの動画が引っかかると思うけど、それまたチョ〜カックイイ〜、

とにかく1曲目でヤラれますよ〜。バキバキのベース音(ホントはフレットレスの方が有名な人なんだけど。ただ良く聞くとLとRでベースの音が違うんだよな〜?Lがスラップ?Rがフレットレスかもしれない…かっこ良ければ何でも良いか(笑)にストレートなブラスの音がダークなイメージでいいんだよね〜。新宿の夜を歩いてる時に聞いた時、自分がカッコ良くなった気分になった(笑。
特にソロ部分の展開が好き。ブラス3本?同時の展開なんだけど、スリリングで最高。スネアはメタル胴なんだけど、音とか取り方は大好き。

自分的には4.5.6.8.10.14.16辺りが好みですが、全体的に漂う暗い空気と、グルーブ感はなんとも言えない「クール」なカッコ良さですよ〜。
音楽は聴いてて気持ちいいか不愉快かの2種類だとしたら、これは「超気持ちいい」音楽です。
特に暗い曲が好きな人にはオススメです(笑!

2011年1月1日土曜日

2011年、あけたね…

どんな人間にも年は明けるのね…。
過ぎ去った年の事は忘れて前向きにすごそう!

ここを覗いてくれているみなさん、今年もよろしくお願いします。