2009年2月7日土曜日

これを聞け!(1)〜jaco pastoriusという音楽家

実はこのネタ、随分前に書いてたんですけど、なんだか公開出来なくて…。自分の好きな物を文章にすると、かなり押し付けがましい内容になっちゃってどうなのかな〜と悩んでました。でもそんなの「関係ないね(読み方は解ってますね?)」ってことで公開!シリーズ化しますよ〜。

ということで第一弾!


いや〜ジャコ、カックイ〜!

音楽の趣味を人に伝えるのって難しいですよね〜。
自分は楽器も適当にやってたのでその頃から色々なジャンルの音楽を聴いてきました。どんなジャンルでも自分が「カッコいい」とか「美しい」と思える曲はあるもので、なるべく偏見のないように心と耳は拡げているつもりです。

ジャコはベースというリズム楽器をリード楽器として確立した第一人者として有名ですが、そのテクニックももちろんですが、それよりも作曲家としてのセンスが大好き!死んでから20年強ですが、彼の死後「ジャコの再来」とか「もの凄いテクニシャン」など沢山出て来てますが、ジャコ以上のベーシストはいないと自分は思います。というよりジャコという唯一無二の存在なんでしょう。どんなに凄いテクニックがあろうが敵わない「ジャコパス」というスタイルがあるんだと思います。

自分はギター弾きですが、バンド音楽を聞く時はどうしてもドラム&ベースを聞いてしまうんですよね〜。バンド系音楽はとにかくドラム&ベースが重要で、上もののギターなどは色づけでしかない様に感じます。世の中のスーパーギタリストと言われる人たちも、実はそのバックであるドラムやベースの人たちが凄かったりします。ヴァンヘイレンなんてあんまり注目されないけど実は兄のドラムが最高なんだけどね。やっぱり世の中お兄ちゃんが偉いんですよ(笑!
ジミーペイジがボンゾが死んだ時にツェッペリンを続けられなかったのも解るし、今のクラプトンが嫌い(なんでスティーブ ガットとネイサン イーストというセッション系&フュージョン系の人がリズム隊なのか理解できません。ジャストタイムのブルースなんて聞きたい?)でクリームの頃はカッコいいのはドラムとベースが違うからだと思うし…書いたらキリがありません。

脱線したけどジャコね。ジャコの音源は色々出てるんですが、生きてた頃に発表された物がオススメかな。jazzが嫌いという人も聞きやすい、どれも秀作ですよ。

音楽的視点からだと「Word of Mouth」(81年)。音楽に興味のない人でも「あっこれ聞いた事ある」っていう曲が入っていると思いますよ。とにかく一枚のアルバムとしての完成度が高くて自分は大好きです。あまりにも好きでこの前買った「Word of Mouth」が4枚目のCD(1枚目はレコードだったかも?)だと思います。それまでの物は聞いてほしい人にプレゼントしちゃいました。
「jaco pastorius」はソロ一枚目なんですが、「スタスキー&ハッチ」とかの古いアメリカテレビドラマを思い起こさせるファンクなんかも入っていて聞きやすいですよ。のっけの「Donna lee」はチャーリーパーカーの代表曲ですが、ビバップの名曲をそれもベースで…驚愕です。「トレイシーの肖像」…特殊な弾き方なんですが…ズゴズギです。ただ、一枚目なのでちょっと「おれおれ」的な所もちらほらあるんですけど、これも間違いない一枚です。
もう一枚おすすめは「The Birthday Concert」(95年)。自分はビックバンドはあんまり好きじゃないんですが、これはのっけからやられちゃいます。自分達のライブでも定番だった「The Checken」(人の曲ですけど)のファンキーなノリ!最高です。

楽器的視点からだと…大した事の無いベースラインでも実際に弾いてみようと思うと、めちゃ弾きにくいって言うフレーズが沢山あるそうです(自分には弾けない!)。というのは、ただ手癖で弾いてるラインじゃなく「音」を選んで弾いてるから。しかもライブだと同じ曲の同じフレーズの所でも必ず違うラインで弾いてたり、とにかく「音で選んだ」ベースラインです。まるで鼻歌を歌うようにベースを弾いてます。そのラインのカッコよく、美しいこと!

ジャコはその生き様も非常に魅力的(刹那的?)で。
自分はジャコの研究家ではないので詳しくは書けませんが、自分の大事なベースをケースにも入れずニューヨークの地下鉄を乗り継いでクラブ周りしたり、体にドロを塗りたくってステージに上がったり…麻薬の影響も相当あったらしいですが、かなりの変人だったらしいです。死因も、あまりにもみすぼらしい格好でクラブにいったがために、ガードマンに殴られ、それが原因で亡くなってしまうという悲惨な最期だったらしいです。ただ音楽を愛していたミュージシャンが名声を得た途端に…ていう典型的なパターンですよね。

そうそう、これは自分の経験からですが、ハードな音楽(ハードロック&メタル系)が好きな人は是非ジャズを聴いてほしい!特に新しいジャズね。これほどスリリングな音楽は無いんじゃないかと思えますよ。まさにハード!

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私でも書き込める内容が・・・。
好きな人多いですね、Jaco。
世の中のエレキベース弾きで、嫌いな人は
いないというくらい。ジャズを演奏しない、
ベーシストでも、Jacoのやっているものを
通してジャズを聞いている人も多いです。
さて、さすがにアルバムは、バッチリ
押さえているなぁと感心ですが、joni michael
の作品群を是非、お薦めしたいですね。
彼女の歌は、正直暗いものが多いですが、
Jacoとやっているアルバムで、特に、
mingusというアルバムがお薦めです。
joniがCharlesMingusというジャズの
ベーシストにささげたアルバムですが、
それだけに、Jacoのベースが大きく
フューチャーされていますし、また音楽的
にも、バンドのサウンドをかなり方向付けて
ます。その他のミュージシャンも、全て
ジャズの偉大なミュージシャン。ジャズ
ファンから見ると、何とも豪華なアルバム
です。また、その当時の映像が、今は
DVDで発売されています。全盛期の動く
Jacoのパフォーマンス満載ですよ。
私の考えでは、ジャズという音楽のかつての
形式美があまりにも良くできていて、
素晴らしいものだとは思うのですが、それだけに、
それこそが、Sound of Jazzと思われて
しまうのですが、音楽である以上、また
現在、生きている我々が演奏する以上、
リアリティというものが重要だと思います。
そういうところで、兄貴のように、今の
JAZZ最高と言ってくれる人がいるのは
うれしい限りです。
おっと、書き込みが長い&マニアック?
失礼しました!

RMbros兄 さんのコメント...

セリカの男さん
そんな事言わないでちょくちょく書いて下さいよ!

いや〜さすがに現場の人、自分がどうこう言うのは恥ずかしいですよ。
そうですね、ジャコの場合、もう「一つの物差」に近いかもしれません。ベース引きは「嫌い」と言うのが怖いが正解に近いかも。
joni michael!あれもいいですよね〜。残念ながらCDが行方不明で今手元にないんですが、ビツクリな顔ぶれも含めてあれも代表作の一つだと思います。Word of〜もそうですが、今では信じられない顔ぶれですよね。
そうなんですよ、ジャコが凄いと感じるのは「色」が出ること。誰かのライブに飛び込み、なんて物が色々でてますが、どれも「引っ張って」聞こえます。結構、俺様的なところもあった人らしいですけどね。
ここ5〜6年ぐらいjaco関連の音源が色々でてますが、なかにはホントにマニア向け(これ世に出していいの?と思う物もありますけど)のものもあって、難しい&楽しいです。
自分もスタンダードと比較してではなく、今のjazzのあの空気というか…大好きです。あんまり深く聞いてるわけではないですけどね。かなり自由な感じですよね。反対にロック系の方がジャンルに縛られたものが多い様に聞こえます。