2011年5月21日土曜日

これ見てみれば〜ざっくり色々と

「善き人のためのソナタ」
旧東ドイツ、ベルリンの壁崩壊前夜の話。
静かで奇麗な映画でした。セットがとても社会主義っぽくて良かった。

最初は監視する対象の女優に一目惚れして、自ら任務を志願したシュタージ(秘密警察みたいなやつ)である主人公が、次第に演出家である対象者たち「芸術家」を守っていくようになる、という話ですが、その移り様がなんとも旨く書けているように思えました。キャラクターそれぞれも魅力的で、行動に無理が無い。主人公の堅物な様や寂しさ、演出家の人間的魅力と窮屈さ、女優の旬を過ぎた焦り、友人たちの歯痒さや絶望、役人達の国家崩壊を予感させる落ちぶれよう…。淡々としてますが、いい映画です。オススメ!

「ミュンヘン」
スピルバーグ映画。ミュンヘンオリンピック事件がらみの実話を元にしたフィクション。
それぞれの暗殺シーンがキツく書いてるので、かなりパンチのある映像でした。復習の虚しさなども旨く書けてて、自分には凄く響いたのですが、この記事を書くにあたってネットで調べてみたら意外と評価の低い映画でした。「誰もが知っている事を今更書いて、しかもどうしたら良いか、という作者のメッセージが書かれていない」というのがありましたが、自分はその「誰もが思っている不毛な殺し合いの無意味さ」を本当に知っている人が少ないという現実を評論家が知らない事の方が問題だと思う。アメリカ人に貿易センタービルを攻撃された理由を聞いた時の答えがそれを表していたと思う。ビンラディンを殺した事を半分以上のアメリカ人が支持し、オバマの支持率が上がる…。こりゃ終わらんわな。そんな人たちにはザクッとくる映画だと思うんだか…。

「バベットの晩餐会」
腹がそこそこ減っていて、眠たくない時しか見てはいけない映画(笑。そうじゃないと最後まで見れない!自分もウトウトしながら見た様な…
しかし!最後の晩餐会のシーン(多分15分位だと思う)はホント幸せな気分になる「おいしそうな」映画です。そこまで頑張って起きていろ!


「モンスター」
実在の殺人鬼を元にした映画。こちらは何とも言いがたいラストで終わる後味の悪い映画。辛いです。可哀想です。暗いです。悲しいです。救い様がないです。是非(笑!

それにしても暗い映画ばっかだな。性格疑われそうなので今度は明るいのをチョイスしよ。

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