2011年1月20日木曜日

これを聞け!(10)The Reality Of My Surroundings ~ fishbone


今でこそ、レッチリやレイジあたりを代表とする「ミクスチャー」なんていうジャンルが出来上がってますが、レッチリメンバーも認めるように、そういった事を始めたのがこの「Fishbone」です。実際初期〜中期レッチリはフィッシュボーンとよく似てます。ライブスタイルも似てるし(要するにムチャクチャ!
そのFishboneのキャリアの中でもこのアルバムはまさに「何でもありでっせ」のごった煮アルバム。1991年作。

もう、最初に聞いた時(見た時のインパクトが全て。いとうせいこう(生きてる?がDJしてたテレビ番組で最後に紹介された「Sunless Saturday」のビデオクリップ。金網の中で暴れ回る怪しい黒人たち。カタチにとらわれない曲。とにかくカッコ良かった。もともと黒人音楽が好きだった所に、ロックが乗っかってる感じで一発で虜になりました。
やっている本人たちが自分たちの楽しい音楽をやっている、というスタンスがなんともいい。スカあり、ファンクあり、ソウルあり、レゲエあり、ヘビーメタルあり、の変幻自在のバンドカラー。当時はそんなカテゴリー自体がなかったので、ジャンルで音楽を聴く人たちには受け入れられなかったらしいです。セールス的にも今イチ。
自分にとっては、とにかくノーウッドの弾くベース!超カッコいい!抜群のセンスを感じるんですけど、自分だけかな?曲のツボになるように心がけてるのか?それとも自然にそれが出来てるのか?どっちにしろカッコいい事に変わりはないけど。
かなり遊んだ感じのアルバムなので、明るい気持ちにさせてくれます。代表曲でライブの最後を飾る事が多い「Everyday Sunshine」明るいファンクナンバー「Naz-tee May'en」疾走しまくる「Sunless Saturday」など、自分好みの曲がならんでます。

そして、もう1枚

Give a Monkey a Brain and He'll Swear He's the Center of the Universe」長ゲぇよ。
これも大好きな1枚。1993年作

ラストアメリカンヒーローって映画に使われた、ドヨ〜ンとヘビーな「Swim」から始まる、ちょっとヘビメタ寄り気味の1枚。頭3曲が連続でヘビメタ風(2〜3はちょっと残念な感じがする)で今イチなんだけど、4〜ラストまではしっかりFishbone節が聞けます。しかしクオリティーは上がったが、いい意味での荒削りな感じはちょっと低いかな。しかし、このアルバムもFishboneらしさが詰まったいいアルバムだと思います。

っとここまでは良い事ばかり書いてますが、やっぱり聞き込むとレッチリに有ってFishboneには無い「何か」も感じます。まあ別に広く売れまくる事だけが重要な訳ではないですけど。

音楽は楽しいのが一番!っていう人にお勧めの2枚です。

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