2011年1月20日木曜日

これを聞け!(9)Donald Fagen / The Nightfly


中学2年の冬、もらったお年玉を全額握りしめ、秋葉原のラオックスで「ジャケ買い」した、音楽趣味を変えた1枚。1982作品。
そのころの思い出といったら、土曜日の授業(当時の学校は週休2日じゃなかったもんね)が終わったら速攻で着替えて、シェーキーズの食べ放題に行くか、ラジオのベストテン番組を聞くかを悩んだ事や、夜中のラジオ(ジェットストリームの前にやってた番組って「小室ひとしの〜なんだっけ?思い出せん!)を夢中で聞いた事、Best Hit USAを楽しみにしてたり、TVKのSONY MusicTV(この辺はもしかしたらもうちょっと後かもしれません)を眠りそうになりながら見た事、地元駅のレンタルレコード店に自転車2人乗りで行って、行きと帰り、同じお巡りさんに怒られた事…以外と音楽ネタが多い、女の子以外の事は(笑!
やっぱり、当時テレビで見る様な日本の歌謡曲に比べたら、音といい、見た目といい、種類といい、とにかく洋楽が垢抜けて聞こえたんですよね〜。当時の友達と、やれ○○が新しいとか、○○が一番ナウい(笑!なんて話してたんだと思います。楽器を触り出したのもこの時期。
タワーレコードに行って「このレコードはポテトチップスみたいになってません様に!」と願いながら輸入版を買って何回後悔したことか(笑。だって、圧倒的に安かったんだもん!

そんな自分だったので、まとまった金のあるこの年のお正月は「安心してレコードが買える」絶好の機会、たぶん欲しいレコードも有ったんだと思うんだけど、ラオックスの階段の途中にあったこのアルバムのジャケットに一目惚れ♡その時はたぶんAC/DCのアルバムと一緒に買ったんだと思います。

とにかく当時の自分の感想は「大人〜」な1枚。背伸びがしたい当時の自分にガチッと音を立ててハマりました。わざわざ「メタル」のカセット買ってダビングしたし(爆!

後になってSteely Danの事や参加しているミュージシャンのそうそうたる事などを知ったのですが、とにかくこのアルバムも当時としては圧倒的に音が気持ちいいのです。全てが滞り無く進んで行く気持ちよさ、今聞くとさらに良く解ります。この人、非常に要求の高い人で、スタジオミュージシャンにしたら、参加出来た事がちょっとした勲章だったらしいですよ。
このアルバムを聞いてから、ヒットソングやランキングとか気にならなくなった。好きな音楽が必ずしも売れる音楽の中に有る訳じゃないのです。もちろんこのアルバムは超有名アルバムですけどね。

このアルバムの中ではオススメは有りません。全曲良いから(笑。特に通しで聞くのがいいな〜。頭の「I.G.Y」からラストの「Walk Between The Raindrops」まで、優しい口調で、しかし一瞬の隙もない…大好きなアルバムです。夜中の首都高をノンビリ流すときなんて最高にマッチするアルバムです。超定番&最高のジャケ買いの1枚。
今免許無いけどね(涙;

2 件のコメント:

DEE さんのコメント...

超がつくほど有名なジャケットてすね。
ボクがフェイゲンの存在を知ったのもこの一枚だな〜。

RMbros兄 さんのコメント...

DEEさん
リアルタイムでピックアップされてたんですよ。
いい出会いってやつです。